2024年6月中に、当サイト「絵カードセンター」の商用利用を整備します。
今回は商用利用の方針をご案内します。ポイントは3点:
- 年間1,000円という安価で商用利用ができるようようになります。(金額は予定)
- 商用利用には、コバリテ・イラストおよびドロップス・シンボルのライセンスが含まれます。
- 放課後ディサービスや病院等の事業者が利用する場合も、商用利用ライセンスが必要です
従来までの、絵カードセンターの商用利用の状況
これまで、当サイトを利用した絵カードのダウンロードや、絵カード作成の機能は無料で公開してきました。
当サイトでは、当社が著作権を有するコバリテ・イラストとドロップレット・プロジェクトが著作権を有するドロップス・シンボルを利用した絵カードが作成できます。
個人が家庭内で、それらのイラストを利用することは、著作権法で認められており、全く問題がありません。それら私的利用ではない利用の場合は、著作権者の許諾が必要です。
すなわち、イラストの商用利用に関しては、別途の利用許諾を受ける必要がありました。
コバリテのイラストライセンス
コバリテはイラスト利用規約を定めています。
- 個人的な利用は、著作権法上認められています。
- 学校での利用は、手続きなしで利用許諾しています。
- 商用利用には、利用料を定めています。
- 放課後等ディサービスや病院等での利用は、イラスト利用規約では明示していません。事実上黙認していました。
- 時折、商用利用の問い合わせがあったものの、契約に至った案件は2024年3月までは0件でした。
ドロップス・シンボルのライセンス
ドロップス・シンボルの著作権は、ドロップレット・プロジェクトが有しています。私がとやかくいう立場ではありませんが、基本的には下記になります。
- 個人的な利用は、著作権法上認められています。
- 学校での利用は、手続きなしで利用許諾している。
- 商用利用は、別途問合せが必要。
ちなみに、当サイト「絵カードセンター」は、ドロップス・シンボルの利用許諾を受けています。が、ドロップス・シンボルの利用を再許諾する権限は持っていません。
イラスト不正利用への対応
時折、メルカリなどのフリマサイトで、無断でコバリテ・イラストを使って絵カードを作成し販売している事例を見かけます。当社では発見次第、フリマ事業者経由で出品者に対して、警告文を送付しています。(なお、当社の絵カード又は視覚支援グッズを正規に購入し、中古品としてフリマサイトに出品することは、適法であり何ら問題はありません)
商用利用の整備が必要になった理由
2024年3月に、ある個人の方から問い合わせを頂きました。
「絵カードセンターを使って自分の子どもに絵カードを作っています。お友達のお母さんから、私の子どもにも作って欲しいと頼まれることが多くなってきました。コバリテのイラストライセンスは安価なので、手続きをして、お友達のお母さに作ってあげたいと思っています。ドロップ・レットプロジェクト様には同様の依頼をして、利用許諾を頂きました。」
ドロップ・レットプロジェクトとその方との利用条件は、私は両者から確認しましたが、ここでは伏せておきます。
もともと私は、そんなお母さんを応援して、自閉症向けの絵カードが普及することを願っています。現状では、著作権者が2者なので、商用利用の手続きが2回必要です。そんなお母さんに負担をかけたくないので、ここは著作権許諾の手続きを一本化しようと考えました。
すなわち、絵カードセンターから利用許諾を受ければ、コバリテ・イラストもドロップス・シンボルも両方利用許諾が付いてくる。
絵カードのイラストは無料では作成できません。当社はお金を払ってデザイナーさんに描いてもらっています。そのイラスト作成費用は、結局は当社製品を購入してくださった自閉症の子どもを持つ家庭が負担していることになります。
絵カードセンターは、放課後デイサービスや病院のスタッフの方も利用されています。現在まで、ライセンス料を払ってくれている事業者は1社もありません。例え小事業者の福祉的事業であっても、著作物の無断利用は本末転倒だと思います。事業者の無料利用を黙認することはやめようと思います。
上記の思いを、ドロップレット・プロジェクトの青木代表に伝えたところ、快く賛同して下さいました。
今後の商用利用の方針
以下は、商用利用の骨子です。これから数週間かけて具体的にしていく予定です。
- 絵カードセンターとして商用利用の許諾をします。
- コバリテ・イラストとドロップス・シンボルの両方の著作物利用許諾が含まれます。
- 申込者には利用許諾番号を発行し、商品案内の適切な場所に利用許諾番号を表示してもらいます。(絵カード1枚1枚に記載する必要はない)
- 年間利用料:1,000円 (事業所が複数ある場合の利用料は検討中)
- IDやパスワード等は使わない。(一般の絵カードセンターそのまま利用)
手続きは可能な限り簡素化したいと思っています。
商用利用整備のBefore After
現状 | 整備後 | |
---|---|---|
個人的利用 | 無料 | 無料 |
学校等での利用 | 無料 | 無料 |
放課後ディ等での利用 | 黙認 | 有料 |
商用利用許諾 | コバリテ、ドロップス 個別に必要 | 絵カードセンター で一本化 |
商用利用者 | 実績なし |
まとめ
今回は、絵カードセンターの商用利用の方針をご案内しました。
今後、商用利用規約や申込ページの案を当サイトに掲示する予定です。皆様からのご意見をお待ちします。
この整備によって、個人の方が手渡しやフリマサイトで気兼ねなく絵カードが販売できるようになることを願っています。
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